AI

【電脳化計画とは】いつ不老不死は実現するか?デメリットと仕組みを解説

電脳化計画いつ不老不死は実現するか?

あなたは電脳化計画と聞いたら何を思い浮かべますか?
映画やアニメの世界だけで、現実にはないよ!って思う人もいるかもしれません。

テスラ社のイーロン・マスク氏は、ご存知ですよね?
世界の富豪ランキング5位以内に入るほどの実業家で、最近ではTwitterを買収するなど、彼が何かをする・何かを発信すればニュースになる、とても影響力のある人です。

そんなイーロン・マスク氏が手がける、電脳化計画はご存知ですか?
ニューラリンクという会社で、BMIというデバイスを脳に直接埋め込み、脳の機能障害や、病気の治療目的に現在は開発を進めています。

このBMIを使用することで、寝たきりの患者さんが脳内で思考することが、手を動かさなくても、その情報を直接パソコンに通信できます。今後の未来に向けた電脳化が、着々と進んでいる現状です。

メリットがある反面、デメリットにも注目しなければなりません。
世界で起こる様々なことに注目することは、今後の未来を予測でき、自分の身を守ることにも繋がります。

この電脳化が実現すれば、不老不死も夢の話ではありません。
果たして、不老不死はいいことなんでしょうか?
人とAIが融合することはいいことなんでしょうか?

今回は

・電脳化計画とは?
・いつ不老不死は実現するのか?
・電脳化のデメリット
・仕組みとは?

について解説していきます。

Contents

電脳化計画とは?

冒頭でも言いましたが、イーロン・マスク氏は、2016年脳科学関連のスタートアップである「ニューラリンク(Neuralink)」を立ち上げました。二ューラリンクではBMIという脳に直接埋め込むAIチップを開発しています。

この開発は、脳疾患(パーキンソン病やアルツハイマー)などの治療に使われることができます。イーロン・マスク氏の最大のビジョンは「人間が人工知能に対抗することができるようになる」ことが挙げられます。

BMIとはブレインマシンインターフェース(Brain Machine Interface:BMI)
BCI(Brain Computer Interface)と呼ばれることも。

わかりやすく例えると、考えた思考通りに、手足動かさず、コンピューターに直接伝達・接続することができます。

脳波を検出したり、直接脳に電極を埋め込んで脳活動を計測したり、あるいは逆に脳へ刺激を与えたりといった手法により、脳とコンピューターを「つなげる」機器やプログラムのことを指します。

今までは、ワイヤーを脳につなげるのが主流でした。一方、ニューラリンクでは「N1」というインプラントを使用しています。バッテリー方式でワイヤレスです。
少しペースメーカーに似ているのかなとも思います。

仕組みについては後ほど説明しますね。

いつ不老不死は実現するのか?

このまま開発が順調に進めば、不老不死の世界も実現可能であるかなとは思います。

2016年に立ち上げ、豚や猿の埋め込み実験などが行われ、現在に至るまで早いスピードで人の埋め込みまで行われています。

【動画内でのイーロンマスク氏の発言を一部抜粋】

どんなシナリオでも、人間にはAIについていくほどの能力はありません。勝てないなら、仲間になれってことです。スマホの録画機能にしたって、人間が機械ほどの正確性で記憶するのは不可能です。

将来的な、例えばバージョン10とかのニューラリンクを着けていれば、映画のように、五感を含め、完璧にその記憶を再生することが可能になります。されにその記憶を編集することも可能になります。

複雑な概念を正確に伝えるのはとても難しいことです。圧縮、解凍、聞き間違いなどがあり、コミュニケーションは難しいです。会話をする必要がなくなり、考えを圧倒的に早く正確に伝えることが可能になります。

言葉が通じない場合でも問題なく言語をダウンロードすれば済むようになります。最初のうちは脳障害の治療に専念します。時間はかかりますが、喋る必要がなくなるまでは、このまま開発が加速すれば5〜10年後だと思います。

可能性は無限大です。ゲームみたいに、脳を状態を保存できるようになります。保存した脳の状態を別の身体に移すことも物理学の視点からは可能です。少しは別人かもしれませんが、寝ても起きても少しは別人ですし、5年前に比べれば、かなり別人と言えます。

そういう意味では、自分では違いがわからない程度には、ほぼ自分とは変わりないです。意識が複雑化し、未来も生き続け、この宇宙の様々な疑問が答えられるようになればいいと思っています。

イーロン・マスク氏が述べているように、可能性は無限大にあります。この脳がコピーできるようになり、保存が可能になれば、別人かも?しれませんが不老不死も夢ではないと思います。脳は永遠に生き続けることが可能になります。

不老不死が実現するのは、いつになるかは予測できませんが近い未来あり得るかもしれません。これはまさに、マトリックスやアニメの攻殻機動隊のような世界感ですよね♪

ですが不老不死は人類にとって、いいことなんでしょうか?
技術が進歩していくことは、素晴らしいことだと思いますが、それにはデメリットも生じます。次は電脳化のデメリットを紹介していきます。

電脳化のデメリット

メリットや今後の未来についてお話ししてきましたが、デメリットもあります。

①外科的手術を必要とするため、感染症のリスク
②費用が高い
③人間がサイボーグ化していく
④脳への不正アクセス

が考えられると思います。あくまでも私の個人的見解です。

①外科的手術を必要とするため感染症のリスク

脳に直接アプローチし、異物となるものを入れるという行為は、感染症のリスクが非常に高いです。低侵襲に行うといっても、硬膜をあけ手術することには変わりなく、可能性として術中に神経や血管を傷つけてしまう恐れもあります。

術後感染に至り、最悪の場合は無くなってしまうケースもあります。
実際に2019年から23匹の猿に脳にインプラントを挿入する実験を行い、顔面外傷や、脳インプラントに起因する発作、再発性感染症に苦しむなども報告されています。

②費用が高い

手術も必要としますし、インプラントの管理も必要になります。

手術として、カナダで低侵襲で短時間(1時間程度)で、脳インプラント埋め込み手術が行えるロボットを開発していますが、完成するまでの費用もそうですし、費用が安くなるまでには相当な期間が経たなければ難しいと考えます。

ニューラリンクでは、「リンク0.9」を頭蓋骨に埋め込むための手術ロボットも独自に開発しています。この手術ロボットを用いることで、1時間程度で「リンク0.9」の埋め込み手術が完了し、手術当日に退院できます。

また、一度埋め込んだ「リンク0.9」を取り外したり、アップグレード版に取り替えても、身体に損傷をもたらすリスクはないとされています。

③人間がサイボーグ化していく

イーロン・マスク氏は以前から、シンギュラリティの危険性について警告していました。シンギュラリティとは、近い将来くると予測される、AIが人間より賢い知能を生み出すこと(AIが人間を超える)が可能になる瞬間のことです。

これを予測し、長期的な目標として、「人類の能力の拡大」として、AIと人間が共存できるようなデバイスを開発していますが、そのデバイスもAIに支配されてしまったら、どうなるでしょうか?事件や事故を引き起こす可能性もあります。

電子機器でも故障ってありますよね?このAIチップデバイスが故障することも考えられます。AIが暴走し、人間の思考までも支配してしまったら、どうなるでしょう。

AIチップのおかげで、様々な技術や言語がダウンロードでき、簡単に物事が行えてしまえば、人間が考えることをやめ、見た目は人間だけど、思考はすべてAIになる可能性だってあります。ある意味、AIに支配されてしまうと私は考えます。

④脳への不正アクセス

スマホやパソコンでも、ハッキングされ不正アクセスってありますよね?
脳を無線(Bluetooth)で通信するということは、不正にアクセスされたり、脳の情報をハッキングされる可能性もあります。

どんな機械にも言えることですが、この問題は避けたいですよね。

仕組みとは?

ニューラリンク社が開発するBMIとは、幅23ミリ、厚さ8ミリのコイン大の「リンク0.9」です。「リンク0.9」は1024本の電極を持ち、6軸慣性測定ユニット(IMU)、体温センサー、血圧センサーなどが搭載され、内蔵バッテリーで丸1日動作し、Bluetoothによって無線通信するデバイスです。

頭蓋骨に小さな穴をあけ、ニューロンからの電気信号をリアルタイムで可視化し、記録することで、健康状態などをモニタリングできる仕組みになっています。

AIの神経ネットの仕組みは脳の仕組みを真似ています。ニューラルネットという言葉は、「脳の神経系のネットワーク」という意味です。AIの神経網の本質的な要素は人間の脳ととても似ています。

わかりやすく説明するなら、脳の仕組みとして本能を司る大脳辺縁系と大脳皮質があります。原始的な脳の領域と、猿では理解できないような難しい概念などを理解できる知的な脳の領域が存在します。

大脳皮質は大脳辺縁系よりも圧倒的に知的ですが、お互いは協力関係にあり「どちらかがいらない」という人はおらず、両方とも存在意義があります。AIは三層目だと思ってください。大脳皮質よりも圧倒的に賢いが、三層目として共生できます。

それがこのニューラリンクのBMIの仕組みになっています。

このニューラリンク社以外にも、BMIを開発している企業はいくつかあります。

果たして、人間とAIが共存する未来はくるのでしょうか?
近未来になっていくのは世の中にとって、本当に正しい道なんでしょうか?

答えは誰にも分かりませんが、世界が色々と新しいこと、最先端技術に挑戦していくことは、常に注目していきたいです♪