仮想通貨に触れたことがある・知識がある・現在運用しているなど、仮想通貨に興味のある人は一度はスーテーキングという言葉は聞いたことあるのではないでしょうか?
簡単に説明すると、その通りです。ただ今は仮想通貨に対して、YouTubeやネットで様々な情報が行き交っています。ステーキングは、とてもいい仕組みだと思いますが、きちんと税金についてやスーテーキングのリスクについても知った上で、始めるべきです。
まずはステーキングとは?何なのか、自分に合った方法かどうか?という点を、きちんと理解していきましょう♬
Contents
ステーキングとは?
ステーキングとは簡単に説明していきますね。
仮想通貨(暗号通貨)といえば、安い時に買って高い時に売る
その差額で儲ける。逆もありますが、そんなイメージありますよね?
あります。それがステーキングなんです。
ステーキングは、特定の仮想通貨を保持し、その仮想通貨を一定期間以上長期保有していると、その対価としてリターン(年間数%の利率の仮想通貨)を得ることができる仮想通貨プロジェクトの仕組みです。
基本的には「株式投資」などのイメージと似ています。株式投資は、株を購入することで、事業の成長を支えて、その会社の成長に見合った報酬を得ることができます。
一方「ステーキング」では、年間の利回りがあらかじめ設定されており、通貨の保有者は株式投資の配当のような報酬をもらえます。
ステーキングの基盤を構成しているのはブロックチェーンです。
この基盤である、ブロックチェーンを正しく動かすためにも、自分が保有している仮想通貨を、ブロックチェーン上のネットワークに預けます。
ステーキングした通貨は、購入者でも自由に動かせない状態にすることで、ネットワーク維持などの面から、ブロックチェーンを支えてもらうことが、運営者側の狙いです。
スーテーキングの仕組みとは?
まず、あなたはPoWやPoSって聞いたことありますか?
少し難しいので画像で説明していきます。
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)
ビットコインでマイニングはよく聞くのではないでしょうか?まさに、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)はビットコインの仕組みです。
画像にて説明は書いてありますが、改めてマイニングとブロックチェーンについて説明していきます。
マイナーと呼ばれる採掘者が、自分のパソコンを使用して、計算をして不正がないか?計算し検証していきます。
その中で、1番早く計算問題を解いた人には、ブロックチェーンの未承認ブロックを提案する権利が与えられ、それをクリアすると報酬として新規発行された仮想通貨を得られる仕組みです。
ブロックの中には、台帳(データー)が入っている。そのデーターは、全員が見れる仕組みになっていて、誰か1人が不正したとしても、みんなの情報は書き換えられないので、不正ができない仕組み(分散保持)になっている。
一般に、「取引履歴を暗号技術によって、過去から1本の鎖のようにつなげ、正確な取引履歴を維持しようとする技術」とされている。
ビットコインもPoWのコンセンサスアルゴリズムを採用していますが、その他の代表例も紹介していきます。
【PoW(プルーフ・オブ・ワーク)の代表例】
・ビットコインキャッシュ(BCH)
・ライトコイン(LTC)
・イーサリアム(ETH)(※今後PoSへ移行予定)
・イサーリアムクラシック(ETC)
・モナコイン(MONA
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは?
簡単に説明すると、PoWの進化系がPoSと思ってもらって大丈夫です。
①マイニングによる電力消費量が増加し、環境に負荷をかけている
②また、マイナーを束ねるマイニングプールなど、計算処理能力を高めるさまざまな手法が誕生し、マイニングの中央集権化による企業支配の傾向が、見られるようになり、ほぼ個人ではマイニングすることができない状況になってしまいました。
以上の2点の問題点を改良したものが、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)になります。マイニングに代わってステーキングにより高度な計算をせずに承認者を決定できます。
PoSでは、大量に電力を消費することがありません。そのため、マイニングコストも低く、手数料も安く抑えられるというメリットもあります。また、高度な計算を必要としないため承認までの時間も少なくて済みます。
PoWと比べると、個人でもマイナー(バリデーター)になることができる可能性も高いのが特徴です。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)は掛け金の証明とも言われる通り、仮想通貨に対する掛け金、すなわち保有量が多いほど、データのかたまりであるブロックを、ブロックチェーンにつなぎこむ役割を得やすくなります。
実はそうなんです。仮想通貨を多く保有しているほど、承認権限の割り当て確率が高いプルーフ・オブ・ステークは、お金持ちが権限を得やすい仕組みでもあります。
これでは不公平ということもあり、仮想通貨の保有量だけでなく、保有期間も考慮するタイプのプルーフ・オブ・ステークも存在します。
このPoS(プルーフ・オブ・ステーキング)のコンセンサスアルゴリズムを採用している仮想通貨が、ステーキングという機能を利用できるんです♬(PoSと類似のコンセンサスアルゴリズムも対象です!)
今までは仮想通貨の仕組みとして、PoWとPoSのコンセンサスアルゴリズムについて紹介してきましたが、それ以外にもコンセンサスアルゴリズムは存在します。詳しくは紹介しませんが、初心者が抑えておきたい5種類を紹介しますね♬
《コンセンサスアルゴリズムの種類》
・PoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)
・PoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)
・PoI(Proof of Importance:プルーフ・オブ・インポータンス)
・PoC(Proof of Consensus:プルーフ・オブ・コンセンサス)
・DPoS(Delegated Proof of Stake:デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)
ステーキングの税金とは?
もちろんステーキングで得た利益に対しての税金はかかります。ステーキングはもちろん、仮想通貨で利益が発生した分は「雑所得」になり、課税対象になります。
・暗号資産(仮想通貨)売却したとき
・暗号資産(仮想通貨)決済したとき
・暗号資産(仮想通貨)引き換えたとき
・マイニングによる報酬を取得したとき
・PoS・ステーキングの報酬によって通貨を取得したとき
・ボーナス・エアドロップで報酬を得たとき
・ハードフォークによって新しい通貨を取得したとき
・第三者間でやりとりがあるとき
暗号資産(仮想通貨)は総合課税です。
最大税率55%(所得税+住民税含む)になっています。
暗号資産(仮想通貨)納税対象者は、保有しているだけでは課税対象になりません。例えば、ビットコインからイーサリアムに交換し利益が出ると初めて所得と見なされます。またステーキングで得た利益も課税対象です。
会社に勤めている方は、20万円以上の利益がでた場合、扶養に入っている方は33万円以上の利益が出た場合に、確定申告と納税が必要になります。
暗号資産(仮想通貨)の利益は雑所得に分類されます。
雑所得は総合課税の対象で、給与所得など他の収入と合算した額に応じて税率が決まります。
累進課税であるため、所得が大きければ課される税金が多くなります。
【総合課税 例】
2022年の1年間の給与所得が500万円、仮想通貨の利益が450万円の場合、合計所得が950万円となり、税率が20%から33%にアップします。
総合課税とは、稼げば稼ぐほど税金が高くなります。1年間の全ての所得(給料所得など)に対して課税されるので、稼げば稼ぐ分だけ税金がかかります。(累進課税)以下が所得税の税率になっています。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
引用:国税庁「No.2260 所得税の税率」
仮想通貨の税金が課税されるタイミングをしっかり把握しましょう!また、ご自身のすべての収入の合計額で税率が決まるので、しっかり把握して、自分なりの税金対策もしていきましょう。
ステーキングのリスクとは?デメリット・メリット
ステーキングは、とても魅力的で低リスクとも言われていますが、リスクも存在します。大きくリスクは2つあると思っています。
①大きく稼ぐことはできない
②ステーキングする仮想通貨の暴落(価値が下がる)
が主に挙げられるかなと思います。ただ他にもデメリットとしてあります。
ステーキングのデメリット
・ステーキングしている間は仮想通貨を自由に動かすことができません
(利益が上がっても、暴落しても売買することができず機会を逃す)
・利率は一定ではないため、リターンがある金額の予測が難しい
・短期投資には向いていません(大きく稼ぐとこはできません)
・ステーキングをしている仮想通貨の暴落
(保有枚数が増えても、その仮想通貨自体の価値は下がってしまいます)
ステーキングのメリット
・取引しなくてもその対象の仮想通貨を保有するだけで、仮想通貨の保有する枚数が数%ずつ増えていく
・銀行に預けるよりも遥かに利率が高く、資産が増えやすい
・長期投資に向いている(安定して資産を増やしたい)
・ブロックチェーンネットワークに関わることができる
ステーキングの向いている人は、長期的に投資を検討している人におすすめです♬ステーキングを検討している人は、ある程度の知識は得られたと思うので、今度はどの取引所にするか?どのコインにするか?の知識をつけていきましょう♡